マルチプレイヤー

■近況ひさしぶりの大仕事?社労士試験が終わって1ヶ月経過。

9月は来年の診断士&社労士本の執筆をして過ごしていたけれど、
そろそろ次のステップに向けての活動も進めていかないと。

といいつつも、最近は、来週の結婚式でのKEN46ライブに向けて、ベースの練習中。

「え?いつもギターじゃなかった?」とKEN46マニア*1な方は思うかもしれないけれど、家にはギターが3本、ベースが3本あるから、わりとベーシスト。

今回は紆余曲折の末、たぶんベース。
来週には「やっぱりギター!」っていうかもしれないけど。

■ベーシスト、になったきっかけ元々はギター&打ち込みで、ベースは遊び程度だった。
大学を出た頃に、あるバンドに誘われたときに、ギターで入るはずが、先に音楽学校でギターを教えているプロのギタリストが入ってしまった。

「ごめん。ベースじゃダメ?」と聞かれ「やってみようか?」といったものの、しょせんは遊び程度の腕前。自分のヘタさに、スタジオの後に大きく凹む。

「自分が足をひっぱっている」

その思いから、そのあとはすごくストイックに練習をした。

仕事の合間に指のトレーニングを欠かさず行い、深夜に帰った後も練習をつづけた。

数ヶ月が経ったときには、あまりの練習量にベースのボディが削れていて、
メンバーには「彫刻刀でベース彫るなよ〜」とからかわれた。

少しずつ、イメージしたフレーズが弾けるようになった。

そして、そのバンドでの初めてのライブ。

演奏はなかなかよくできた。

演奏後に他のバンドのベーシストが控え室を尋ねてきて、
「プレイに感動した。どんな練習をすればあんなベースプレイができるようになるんだろう?」、と声をかけてきた…らしい。

なんで「らしい」か、というと、自分の耳で聴いていないから。

不在中に訪ねてきて、他のバンドメンバーに話したそうだけど、
「アイツの耳に入れると練習をしなくなるから」と、しばらく教えてもらえなかった。

そんなうれしいことを教えてもらえないから、またまた練習する。
「ベースマガジン」を買ってがんばる。

次のライブくらいから、やっと「ベーシスト」を名乗れるようになった。

この頃につくった右手人差し指のタコは、きっと消えることはないんだろうと思う。

■マルチであるメリットデメリット
と、久しぶりにベースを弾いたから懐古話を書きたいだけではなく、
ギターとベース、両方を「そこそこ」のレベルで弾けるようになって
今日のテーママルチプレイヤーになったことのメリットデメリットについて。

【メリット】
・視界の広がり名プロデューサーにベース出身が多い、とよくいわれるが、全体の調和、特にリズム面をより意識して聴く、作ることができるようになった。

シナジー
ギターとベース。実際には役割や弾き方は違うけれど、リズムに合わせて弦を押さえて弾く、という点で、ある程度片方の練習がもう片方にも生きる。
そして、複数の楽器を演奏することで、「楽器演奏のツボ」というものは会得できたと思う。

・高品質化
1人で作る作曲用デモテープのクオリティがグッと上がった。ベースラインがずいぶんかっこよくなった。

・オリジナリティ
いろんな音楽を聴いた後、20代に入ってギターからベースに持ち替えたせいで、良くも悪くもボクのベースフレーズは生粋のベーシストとは異なっていた。
ベースらしからぬフレーズは賛否両論、だったかもしれないが、無難なプレイよりは、歓迎すべきことだろう。

【デメリット】
・70点レベルとはいえ、20代でベースを本格的に始めて、ベースプレイだけでプロになれるレベルには、達するわけもない。せいぜい70点レベル。70点レベルの武器が増えても、「便利屋」以上の存在になれないのは、以前書いたとおり。作曲を10点や20点アップさせるほどの付加価値にまでなれば良かったのが。

・非効率な側面もベースラインの品質が上がるのはとてもいいこと。けれども、ベースを演奏するようになって、作曲のペースは下がった。気にする要素が増えたことで、「作曲」の中では装飾的価値にすぎないベースラインにかける時間が増えたことも影響しているだろう。


【ここまでの総括】時間という限られたリソースを何に配分するか。
目的(=ミュージシャンになる)に対して一番効能の高いものに配分するべし。果たしてベースを練習することがベストの選択だったか?はわからない。

けれど、少なくともいまでもベースを弾くのは好きだし、それは幸せなことだと思う。
もうあんなにストイックに練習することはできないけれど。

そんなわけで10/9は久しぶりに人前でベースを弾く予定。緊張するなぁ、もう。

■いまでもマルチプレイヤーそして、この頃から10年あまり立った今の自分も、マルチプレイヤーといえる。
これはきっともう、気質なのだろう。

  • これまでの仕事は基本IT系
  • TOEICではAランク
  • 診断士やキャリア・コンサルタントとしても活動
  • 「秘伝!〜」や「資格の歩き方」などのポッドキャスト番組を手がけて執筆活動へつなげる
  • テーマソングクリエイターやKEN46としてのミュージシャン活動
  • そういえば社労士試験も受けてた…

スキル=「70点」を増やすのもいいけれど、そこから発生する「シナジー」や「視界の広がり」、「高品質化」「オリジナリティ」が、最終的な自分のゴールに近づくものなのかどうかを、しっかりと見据えて時間を使わないといけない。

ゴールにちゃんとたどり着けるようにしないとね。

となると…えーと、そもそも、ミュージシャンをやめてからの自分のゴールってなんなの?という課題につきあたるんだけど…これはちょっと保留。

■どきどき★恋愛心理学さて、今回は音楽ネタが出てきたところで、最後にテーマソングのお知らせ。

ニコニコtvkチャンネル(ニコニコ動画)や、tvkヨコハマネットtv、tvkモバイルなどで配信中のアニメ

「どきどき★恋愛心理学」

で、作成したオープニングテーマが流れています(アニメが短いから曲も短いけどね!)。

詳しくはこの辺ヨコハマ経済新聞

観て(聴いて)みたい人はこの辺からぜひどーぞ

公式サイト
ニコニコ動画
動画ポッドキャストiTunes
tvkヨコハマネットtv(毎週土曜22時)

というか、とりあえず第1話だけここに貼っておこっかな。
D

■最後に
これで自分の番組含めて、毎週10万人以上に自作曲が聴かれている状態になった。
のべ人数だと、もしかしたら100万人に達するかもしれない。

真剣にミュージシャンをめざしていた頃の自分には、まったく達成できなかったこと。
当時に自分に教えてあげたら、さぞかしおどろくことだろう。*2

これは、診断士になったこと、そしてそこからの出会いで始めたポッドキャストが無ければ、
達成できていない。

多彩な「70点レベル」の引き出しがもたらした、「オリジナリティ」のひとつの結果、とかんがえると、たしかに「シナジー」が効いているのだろう。

ならば、

・持っているモノを、より有効に活かす方法をかんがえる。
・新しく身につけるものは、「70点レベル」を組み合わせる、接着剤のようなスキルにする。
・何より必要なのは、自分がなにをできるのか、を知ってもらうこと。

とりあえず、ゴールがはっきり決まるまでは、これでいいのかな?が暫定の結論。

少なくとも、アウトプットをしていくことで、何かが生まれる可能性があるってことの現れだから。

*1:いるのか?

*2:望んだ形かどうかはしらんけど