ミュージシャン年収300万以下スレでおもうこと
先日、2ちゃんでこんなスレッドが立った(リンク先はまとめブログ)
【音楽】多くのミュージシャンの収入は会社員の平均レベル以下、年収300万もあればいいほう、家賃の支払いにさえ四苦八苦
「そりゃそうだろうな」が第一印象。
音楽に没頭していた当時のボクの周りでも、ミュージシャンを使ってビジネスをする人ならともかく、ミュージシャンで300万行っている人は、デビューしていてもごく少数派。
事務所の社長が「この業界はそもそもミュージシャンに約束通りに金が渡る率がすごく少ない」と言っていたのが印象的。
次回また仕事を回す(仕事経験を増やす)こと、あるいは焼き肉や寿司など。
そんな形で報酬がうやむやになるケースが多いという話だった。*1
ある程度まで行く人はみんな一定レベル以上にはあるわけだから、「食える」「食えない」は、よっぽど抜きんでていないかぎりは、交友関係がモノを言う世界。
一度、「もしかしてデビューすることになるのかな」と思ったときも、真っ先に思ったのは
「仕事を辞めなきゃいけなくなったら、どうやって食べていこう」だった。
結局なんだかんだで音楽に没頭している間、ボクも5年間健康診断を受けることなく過ごしたので、ここで指摘されている健康問題も他人ごとではない。*2
DTMの発達で、ボクの音楽も、昔とはくらべものにならないほどの機材や労力で効率的に作ることができるようになった。
つまり、その分、他のみんなも簡単に音楽を作れるということだ。
下がる作り手のハードル、そして音楽に対するマーケット需要が増えていない以上、数少ないメガ・アーティスト以外は細分化され、一人一人への配分は当時より厳しくなってきているだろう。
それでも、スレの中で再三語られる、
「好きなことをやって300万なら十分だ」という気持ち。あるいは覚悟。
実際には音楽で300万を稼ぐのは、昔よりもさらにハードルが上がっているんだろうと思う。
100万行けば「プロ」と名乗るに十分かもしれないな、とも。
音楽をやるだけなら、誰でもできる時代になったけれど、
専念できる人は以前より減って、兼業化の進展とともに、増えた音楽制作人口。
その結果は、、
「下が広がった粗製濫造」
あるいは
「アマチュアのレベルアップでボトムが上がった形」か。
ではその先は?
「細分化が進みすぎて、絶滅する専業ミュージシャン」
→下がってくるピラミッドのトップグループ。
あるいは
「早く始めて、没頭できる状況を作れる金満、あるいは2世ミュージシャンの台頭」
ってあたりかな?
試験勉強からの逃避でしたw