いまこそ転職すべき3つの理由
最近よく聞くのが
「転職を考えていたけれど、今は転職市場もこんな状況だし・・・ちょっと『待ち』かな」というような発言。
だが、ちょっと待って欲しい*1。
本当に今は「待ち」の時期なのだろうか?
というわけで、今回はこの時期だからこそ転職するべきメリットを3つに分けて挙げてみようかと思う。
その1:待ち戦略によるマーケットポジションの変化
まず、不況を脱するまで「待ち」戦略を取った場合に何が起きるかを考えてみよう。
その時には今「待ち」状態の候補者がいっせいに転職活動を始めることが当然予想されるわけで。
そこでの競争は、今活動するよりも自分にとって有利に働くのだろうか?
今、「待ち」の人たちが躊躇して動かない間に勝負を出るほうが有利にならないか?
キーになるのは、今活動してる人たちと「待ち組」の母集団の中で、自分のポジションがどう変化するか。
・「待ち」の人は慎重派が多い(はず)
→今「動き」の人は「動かざるを得ない」理由がある人が多いともいえる
→応募倍率は景気回復し始めと同様に厳しいかもしれないが、「企業が欲しい要素を持っている人は今の方が少ない」という仮説は成り立たないか?
診断士1次試験と2次試験など、難易度の異なる試験の合格率(どちらも約20%)を比較するのと同様に、母集団が異なれば倍率の比較は意味が無くなってしまう場合もある。どちらが自分の強みが発揮できるマーケットなのかを見極めて行動する必要がある。
・「待ち」で変わるもの。
「待ち」の後、今と比べてその分、自分の今の職歴は伸びる。そしてその分、自分の年齢は高くなる
こういった要素の変化が自分に対して味方に動くのかどうか、立ち止まって冷静に考え直すことは大切かもしれないが、この検討を抜きにして「今は・・・」と先延ばしにするのはマズいだろう。
その2:募集企業、ポジションの変化
・この不況期に求人を拡大する企業と、不況だからと採用をやめ、退職者の穴を埋めることもしない企業、どちらが今後伸びるか・・・はいちがいに言えないが、どちらの企業に入りたいと思うだろうか?*2
横並び意識で経営が行われているかどうかを見極めることができる、これはまさに100年に1度のチャンス!とポジティブに考えても良いのではないだろうか?
その3:さらに不況が悪化するリスク
今年は去年よりも悪化する、と思っている人が多いんだから、これが一番しっくり来る、という人もいるでしょ!
いずれ転職する、が確固たる決意ならば、「待ち」戦略は数年以内に景気が回復することを見越しての戦略のはず。
就職氷河期の初期に「今は就職厳しいから、いったん大学院に行ってやりすごす」を選択してひどい目にあった友人がいましたが・・・
同様に今が「落ちるナイフ」状態で、もしもここからさらに失われた10年が始まる、としたら・・・あと10年待つのか!?と。
待てないのならば、たしかに今出回っている求人案件は去年よりも条件が悪いかもしれないが、
再来年に今よりももっと悪い条件の転職を強いられる可能性をどのぐらい見積もれているのか?
まとめ:
個人的な意見としては、2:企業の部と同様に、横並び意識で人と同じことをしていては平均+αぐらいのパフォーマンスしか望めないと思うので、それがイヤな人はここはある程度リスクを取ってもよいところでは?と思っている。
少なくとも、「やって失敗する」方が自分にとっては後悔が少ないので・・・あ、そうなると「引きずる後悔のタイプ」も一つのファクターか。